もう11月です。おやつの時間に心まであたたかくなるおいしいコーヒーとブリオッシュが恋しい時期なので、久しぶりに祖祖母のレシピに挑戦したくなりました。ここだけの話、祖祖父が北フランスの出身で、二人が北フランスで暮らしたことがありましたので、いくら南の出身でも祖祖母がが北フランスのレシピを自然に料理帖に加えました。

クラミク、またはクラミークとは元々ベルギーのブリオッシュです。 »お隣 »の北フランスでも人気があり、フランス人から見れば「北」の伝統のレシピと形容できます。ベルギーでなら、基本的に干し葡萄が入っていますが、北フランス人がパールシュガー入りのバージョンを考えました。ので、本日はフランスで生まれたバージョンを伝授させて頂きます。

作りやすい一品で、初めてブリオッシュを作りたいと思う方にお勧めのレシピですが、多少時間がかかりますのでご注意下さい!!

 

材料

(6人分)

 

小麦粉・・・・・・・・・・・500ℊ

ドライイースト・・・・・・・5ℊ(1袋)(もちろん生イーストでも可)

グラニュー糖・・・・・・・・40ℊ

塩・・・・・・・・・・・・・2,5ℊ

卵黄・・・・・・・・・・・・卵2個分+(生地に塗る)卵1個分

牛乳・・・・・・・・・・・・300㎖

無塩バター・・・・・・・・・70ℊ

パールシュガー・・・・・・・約100ℊ

 

*丸い型(30㎝)

 

 

作り方

下準備

●無塩バターを室温で戻す。

●イーストの準備をする 牛乳を温め、イーストを加え混ぜてから10~15分休ませる。

 

1・ボウルに小麦粉・イースト・グラニュー糖・塩・無塩バター・卵黄(x2)を入れ、手で練り混ぜる。

2・十分膨らむように、暗くて温かい場所で1時間~1時間半休ませる

3・生地が膨らんでから、仕事台に小麦粉を塗し、生地を手で雑に伸ばす。

4・真ん中にパールシュガーの半分を乗せてから、再び生地を手で丸める。

丸い型があれば、型の準備をして、丸めた生地を型に移す。型がなければ、オーブンの天板にベーキングシートを敷いて、そのまま乗せても可。膨らむように少し休ませる(約30分)

5・オーブンを予熱する(200℃)。生地に最後の卵黄を塗り、残りのパールシュガーを乗せ、オーブンに入れる。40分~50分焼く。

 

㊟非常にクリーミーなフランスバターをご使用の際、70gで大丈夫ですが、日本産のバターを使えば100ℊが必要になります。

 

●北フランスとベルギーでなら熱いコーヒーに添えて、まだ温かいまま、おやつの時間に食べるのが普通です。ホッとココアとも相性が特によく、非常に食べやすいですが、多少残っていれば、トースターで温め、朝食にもお勧めです!

 

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東南仏生まれ。写真好きな母とミステリーマニアの祖父母によって風変わりな教育を受ける。旅好きな祖父母の遺伝子を濃く継いで、歩ける前にボートに乗っていたことを誇りに思い、「水」に関するすべてに興味を示し、ボートをこよなく愛す。 画家・フランソワ・シャンポリオン("エジプト学の父"と呼ばれたジャンフランソワ・シャンポリオンの子孫)の弟子で、そのアトリエにあった本を捲ったある日、雪舟の水墨画に心を奪われ、日本を描く夢を抱くようになり、絵を描きながらもパリのフランス国立東洋言語文化研究所(Institut National des Langues et Civilisations Orientales-INALCO)を卒業して以来、画家、講演者、翻訳家、通訳者として活躍しており、フランスと日本両国間の架け橋になろうと頑張っている。 祖母の影響で無二の料理好きに育ち、レシピ集を書くように勧められても躊躇っていたが、3・11後に祖母から頂いた"作る"と"食べる"というシンプルな幸せと安心を分かち合いたく、料理研究家として活動し始める。「みんなが笑顔になるフランスの定番おやつ Goûter」(自由国民社)、「マリエレーヌのアイスクリームとシャーベット」(文化出版局)の著者。故郷であるコートダジュールを深く愛し、「コートダジュール大使」になったことを心より光栄に思う。

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